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高任和夫著『偽装報告』(光文社)

大手自動車メーカーの欠陥隠しの話。
隠し通すのか、リコールするのかで大きくもめる会社。
黒を白と言わなければ、会社から切り捨てられるサラリーマン社会。

なんかこうして書くと、くらーい感じですが、そこは作者の力量なのか淡々と読み進めることができました。
やけに酒におぼれる人が多かったのが、少し気になりましたが、サラリーマンとはそういうものなのでしょう。よく、わかりません。

気になったところといえば、終わりの部分。
これで、終わりでいいんですか? といった感じ。まとまってはいるけど、それは答えになってないんじゃ、という気もする。会社(やユーザー)のことを考えてとった行動みたいに描いているけど、結局、個人主義の身勝手に見えた。最後の最後ですごい無責任な主人公に、呆然。
……まあ、サラリーマンとはそういうものなのでしょう。

読者が読みたいのは、崩壊までの過程ではなく、崩壊後の再生だと思うのですが。
思いちがいでしょうか。


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